人生折り返し地点からのデザインワーク

技と知恵と工夫を未来に

京のものづくり

工芸は儲からない

伝統産業って大変ですよね って私、言われ続けてきました。ことあるごとに。そんなときは「さぁ、知りません」って答えるようにしています。伝統産業って言葉がさすものもよく判りませんし、かってに誰かが作った名称と枠組みと印象に振り回される気もないで…

日本の工芸を海外に。。。

日本の工芸品を海外に売ろう、ってのが大ブームです うちへ飛び込み営業で来られる方の第二位に「日本の伝統産業製品、工芸品を海外に紹介する仕事しています!」ってのがあります。まぁ、雨後の筍のように月に2,3度はお越しになるでしょうか。(ちなみに…

工芸と社会とのかかわり

工芸と社会を結び付けたり、橋渡ししたりするのは楽しい 家業のかたわら、作家・作品を世に問う事業を続けています。いわゆるギャラリストのはしくれです。展覧会を開催すると、京都中心部の地の利、輪の空間の場の利もあってたくさんのお客様に毎回おいでい…

デパートのお仕事

私が経営者となってから初めて、デパートでの催事に出展しました。 デパートさんから催事(多くは京都展のようなもの)にお誘いいただくことがかなり多いです。先代(6代目)の頃は精力的に全国各地の京都展に出展していましたから、余計にオファーが多いの…

伝統技術の特許申請について

心底びっくりする事件がありました。 製品〇〇は、わが社のもつ特許を侵害しています。製造販売を即刻中止しなさい。という警告が、私の業界に出回りました。業界と言っても、数軒だけのちいさな同様のはなしで、組合などがあったりするわけではありません。…

京都ブランドの価値と利用

みなさん、京都といって思いつくイメージってあります?いいこともわるいこと多々あるでしょうが、全体的にみると良いほうのウェイトが高いと思います。京都の〇〇、京なんとか、っていうコンテンツがあふれているのがその証拠。雑誌も京都特集で販売数を稼…

ブームにしないで欲しい

ここ5年ほど振り返ると、空前の錫(すず)ブーム。 かつて絶滅の危機ともいわれていたことからすると、嬉しい限りです。私の代々続く家業も、この錫と深いかかわりがあります。 江戸も中期ごろになると、素材が手に入りやすくなり、また経済が活性化して町民…

トークセッション「工芸とデザイン」

これからの工芸を考える祭典として、第1回「21世紀鷹峯フォーラム」(京都会議)行われました。2015年11月30日(月)〜12月6日(日)に”100年後に残る「工芸」のために”をテーマに、様々なイベントが開催されました。 私は、12月4日(金)に精華大学での回に登壇、…

本能寺 三足の蛙 香炉

本能寺の大寶殿宝物館 伝説によると、本能寺の変の前夜、突然「三足の蛙(みつあしのかえる)」が鳴き出し、織田信長に異変を知らせたというそうです。この蛙の香炉、実物がいまも大寶殿宝物館に大切に保管されています。 (今の本能寺は能の字は右側のヒが…