人生折り返し地点からのデザインワーク

技と知恵と工夫を未来に

工芸は儲からない

伝統産業って大変ですよね

って私、言われ続けてきました。ことあるごとに。そんなときは「さぁ、知りません」って答えるようにしています。伝統産業って言葉がさすものもよく判りませんし、かってに誰かが作った名称と枠組みと印象に振り回される気もないですし。そもそも伝統ってなに?ってとこからテキトー過ぎて、こまっちんぐです。

 

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適した言葉が見当たらない

自分の仕事のジャンルを表す、いい言葉も見当たりません。しかたなく、ものづくりとか工芸とかいう言葉を使っています。しっくりは来ていません。世にいうプロダクトデザインの仕事もありますし、職人仕事でもありますし、変わらず300年続いているかと言えばそうでもありませんし。お客様との対話を重んじているので営業とも言えます。伝統産業じゃないよね、とは確信してます。

 

工芸は儲かるのかどうか

話は元に戻りますが、仮に自分が友禅染をやっている会社の社長だとして、はたして儲けて行けるのかと尋ねられると「非常に難しい、活路が見いだせない」というと思います。オートクチュールプレタポルテファストファッションなど繊維に関連する販路は沢山あるでしょうけど、自分の会社の技、デザイン、製品をどう活かしてゆくか、見当もつきません。自分の娘が友禅染の職人と結婚するといいだしたら反対するかもしれません。

 

でも、儲かるかどうかってのは、美術工芸の軸とは少し離れた問題であるのは事実。そんなことを第三者が心配してどうするねんってことです。大変ですよね、なんて失礼な話だ(笑)

 

私の好きな書店主さん

 工芸家として生きるヒントは周りに沢山ありますが、その中でこの人の生き方や言葉が好きです。左京区の本屋さんの店長だったころのインタビューをご紹介します。

合わせて読みたい独立の様子も書かれた記事

京都の「街の本屋」が独立した理由〜堀部篤史さんに聞く【前編】 « マガジン航[kɔː]

 ”すこしずつ変化しながら生き延びていきたい”ってグッとくるフレーズです。

 

さてもういっかい、儲かるのかどうかのか

儲けたいのか、どう生きたいのか、どうありたいのか。そもそもそれは人それぞれなのでどうこう書けるものではありません。が仮に儲けたいと思ってらっしゃる方に向けてお話するとすると、はっきり言って儲かりません!かといって貧相な暮らしをしているかというと全く別です。私の尊敬する作家は、お宅へお邪魔するとこちらの心がすごく綺麗になる気がするほど、美しい暮らしをされておられます。

 

工芸とは職業ではなくて、生き方じゃないかな。

 

散文ごめんなさい。

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