人生折り返し地点からのデザインワーク

技と知恵と工夫を未来に

トークセッション「工芸とデザイン」

これからの工芸を考える祭典として、第1回「21世紀鷹峯フォーラム」(京都会議)行われました。2015年11月30日(月)〜12月6日(日)に”100年後に残る「工芸」のために”をテーマに、様々なイベントが開催されました。

 

私は、12月4日(金)に精華大学での回に登壇、料理研究家の杉本節子さん、アートディレクターの金谷勉さん、木工芸の中川周士さんとの4人でシンポジウムです。


杉本さんからは、京都の伝承的な暮らしの中で、工芸が果たしてきた数々の役割をご紹介いただきました。とくに、暮らしの中の食とうつわのかかわりのお話では、さすが旧家のお嬢様ならではの私も知らなかった風習をご紹介いただきました。

 

金谷さんからは、日本全国を巡る中でかかわった、地場産業の掘り起こしや地域ブランドの創造、産業技術の新しい分野への応用の事例を多数ご紹介いただきました。その数の多さと、深さに感嘆。

 

中川さんのお話は、京都のブランドや失われつつある技術、道具のお話をいただきました。中川さんとはもともと年が近く金属を扱っておられ、また仕事もすこし似ているところがあるので、普段から親しくさせて頂いております。かれの悩みや課題は自分のことのように思われます。

 

この一連の21世紀鷹峯フォーラムは、京都から東京、金沢へと順番に会場を移して、「100年後の工芸のために」議論や交流が続けられてゆきます。機会あればぜひご参加ください。

takagamine.jp